お子様の自滅負けが多い時にはどうアドバイスすればいいのか?
お子様の試合を見ていると、単調に打ってばかりで自滅して負けてしまうことがあると思います。そのような自滅負けがないジュニア選手が共通してできていることは、
サーブとリターンの後、ラリーから試合に入ること
です。
自滅負けが多い選手は、これが感覚的に理解できていない選手がとても多いと思います。
・強打したい!
・決めたい!
勝てないジュニアはこのような思いが強いです。
持っているカードで勝負
フェデラーのように、速いショット・早いタイミングを持ち合わせていれば、攻撃力に頼ってテニスができますが、ジョコビッチ、マレー、ナダル、みんなラリーから入ります。それは体力やコートカバーリング能力に自信があるからですが、まずは、手持ちのカードを理解して、それをいかに使うのか?という勝負脳が必要になります。
カードの確認
欲しいカードと持っているカードは違います。以前の記事にも書きましたが、
やりたいテニスとできるテニス
は違います。そしてできるテニスを駆使して戦うことは本当は楽しいことです。
良いプレイをしているところを見せるのが効果的!!
例えば、陸上や水泳などは、このような持っているカードで戦う能力はそれほど必要ありません。球技になると、その球技の特性に気づいて早く順応できた方が有利です。こう言ってしまうと、つまらないスポーツのように聞こえてしまいますが、テニスはやっぱり確率が大切になるスポーツです。それ以外にも勝つために必要な要素はありますが、それはかなりレベルが上がってから差を生み出すために必要なことです。
ゲーム性
・確率を上げろ!
・ミスをするな!
と言っても低年齢ジュニアにはうまく伝わりません。結果的に確率が上がり、ラリーの序盤で簡単なミスをしないようにするには、『やりとりを楽しむ』ことを指導することが良いと思います。ラリーのやりとりの中で生まれるトライ&エラーが、勝負脳を鍛えていきます。おすすめの方法は、良いラリー、良いやりとりをした時の映像を撮っておいて、試合後に見せることです。自分が上手くプレイできている映像は頭に残ります。経験則的には、失敗したショットを見せて反省するよりも成功例を見せる方が効果があります。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- 外人って何食ってるからあんなにデカくなるんだろう?海外のジュニア選手の食事。
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。