ジュニアテニス、お子様が試合に出始める前に知っておくと良いこと。勝ち始めるまでに何年かかる?


練習と試合は別

テニスが上手くなることと、試合で勝つことは、同じことのようでちょっと違います。気持ちよく勢いがあるボールを打っているジュニアが、明らかに遅いボールを打っているジュニアに負けてしまうことは、テニスではよくあることです。試合に勝つには、試合で勝つためのコツを掴む必要があり、それには負ける経験が必要になります。

試合に出ると練習が変わる

負ける経験をすることで、練習が変わります。悔しいから集中力が上がるという精神的な部分はもちろんですが、勝つために必要な確率の高いショットの習得に注意が向くと思います。下手なうちから、どんどん試合に出ておいた方がいいと思います。

下手なうちから試合に出ておいた方が良い過去記事

 

競技歴

試合に出始めて数年の勝ち負けは、競技歴に比例しやすいです。小学4年生で勝ち始めるジュニアは、1年や2年から試合に出ているのですでに2~3年の競技歴があります。勝ち始めるには、だいたい2~3年の競技歴が必要ということを念頭において試合に出た方が良いです。小学5年から試合に出始めるのなら、中学2、3年生で勝ち始めるくらいです。

競い合う環境

なかなか勝てない2~3年の間は貴重な期間です。選手は一生懸命なので、毎回落ち込みますが、サポート役は少し俯瞰してみる余裕が必要です。相手が年下でも、相手の方が競技歴が長ければ勝てません。

ヨーロッパ

将来的にヨーロッパで活躍させたいのであれば、この『勝てない時期』にヨーロッパに出て行くことが必要です。勝ち始めるということは、勝つためのコツを掴みかけている証拠です。一度勝ち方を覚えてしまうと、選手はなかなかそれを捨てることができません。それならば、最初から質の高い場所を経験しておくことをお勧めします。様々な変化を学ぶには、とても良い経験になるはずです。

様々な変化について書いた過去記事

 

勝てない間

勝ち始めるということは、負けられなくなるということ。低年齢からの競技を絞った活動によって、ひと昔前の『負けても良い時期』がなくなり、思い切った失敗ができる時期が少なくなりました。勝てない間は、たくさんのことが学べる時期でもありますから、大切にしたいですね。

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