『ご家庭でできること』ではなく『やらなきゃいけないこと』
テニスの練習環境はいいのに、なぜか伸び悩む。
上手くなっている気がしない。
結局、反復練習しかないのはわかっているけど、このまま続けて本当に周りに追いつけるのだろうか?
そんな風に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
私は各ご家庭でできるトレーニングを推奨しています。
トレーニングというと、腹筋や背筋、スクワットや腕立てふせなどをイメージすると思いますが、私が進めるのはもっと機能的な面の向上に役立つトレーニングです。
私は選手を見るとき、下の図のような感じで段階的にチェックします。ボールを打つ姿を見るだけでもたくさんの情報が得られるものです。
・パワーポジションはできているか?
・腱反射は使えているか?
・姿勢は整っているか?
・関節の可動域はあるか?
など、飛んできたボールを打つ動作を見るだけでもチェック可能です。
上の図で言うと、一番下の身体能力のところは、さらに2つに分類できます。
スポーツテストなどではかる出力のエネルギーの大きさと骨格や体型などの身体形態です。
テニスで重要になるのは、意外にこの身体形態の部分です。
その中でも身長や体重のことではなく、(それも大切な要素ですが)骨格アライメントと腱反射です。
骨格アライメントは骨や関節の並び方のことで、悪い姿勢や歩き方などでこのアライメントが崩れてくると怪我の原因になると言われます。
腱反射はスピードを司る機能で、腱反射が上手く効けば効くほどスピードも出力も上がります。
よく運動神経が良い子とか、テニスセンスがある子とか言われますが、そういう子は概ね上記2つが、先天的に良い感じになっています。
ジュニアテニスで勝つためには、怪我をしないためというより、パフォーマンスを高めるため、理想的な身体に改造していくことが求められます。
筋トレと同じで、このようなトレーニングもテニスの練習に比べたら、やった時間に比例して変わっていきます。
技術練習で修正ポイントをチェックし、一言声をかけて修正できないことの問題点は、ほぼこの図でいう身体能力に起因しています。
身体能力を高め、運動能力に生かし、動作を作って、フォームに落とし込む。
この手順を丁寧に積んでいけば、上達への道は開けます。
ただし、身体能力(骨格アライメントと腱反射)を高めるには、日々の地道なトレーニングが大切になります。
それはど根性で腕立て伏せをしたり、スクワットをしたりするほど疲れませんが、時間をかけて地道に積み重ねていくことが求められます。
ボールを打ちながらでも少しずつは良くなっていくものですが、ジュニアテニスは時間との戦い。
やっぱり上達速度は高めたいですよね。
こればっかりは我流では難しいと思うので、お近くのテニスに詳しいスポーツトレーナーかトレーニングに詳しいテニスコーチにメニューを作成してもらうのがいいと思います。
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