ガラパゴス化。。。
日本の携帯電話のことを『ガラケー』というらしい。
ガラパゴス携帯の略で、
通信方式の違いから海外の携帯電話とは違う独自の進化をとげてきたことを
ガラパコス諸島の生物に例えて
ガラパゴスケイタイ、ガラケーというみたいです。
iphoneやアンドロイド携帯と違って、
ワンセグやお財布携帯など便利だけど「世界的には浸透していない機能」
がたくさんついた携帯電話のことでしょう。
さて、私の仕事はテニスコーチです。
ここ数年のジュニア大会には、
11歳以下の部のトーナメントがたくさん増えてきています。
小学4年、5年のちびっこがしっかりサーブ・レシーブをこなして、
大人顔負けの試合をしています。
通りがかりで試合を見ていくテニスファンは、
ちびっこの美しいフォームに感心していきます。
コーチとしても、ひたむきな彼らのプレーには目を惹かれることもしばしばです。
でも何か違和感を覚えます。
一言でいってしまえば、
「目先の結果」にとらわれていませんか?ということです。
ものすごく雑な言い方をすれば、
11歳以下の大会では、相手コートにボールを入れていれば勝ちます。
ミスをしなければいい。
それでは、
クリエイティビティ(創造性)や
リスクテイキング(危険をおかしてチャレンジ)などが、
学びにくく
なってしまいます。
ブラジルの草サッカーでは、小さい子供が簡単なシュートを決めても、
「そんなシュートなら、うちの婆さんでも決められるぞーーー」
なんて野次が飛ぶらしいです。
子供としては、
それならもっと難しいゴールを決めないとと思って、プレイするでしょう!
日本ではテニスでもサッカーでもそのような社会的な土壌はないので、
コーチがしっかりと指導する必要があると思います。
日本では小学生が試合でチャンスボールを決めると
、「うまいねぇ、将来楽しみだねぇ。」と声をかけられます。
それ自体は良い風土だと思うし、
ほのぼのしていて僕は大好きなのですが。。。
ただつないで勝つだけではもちろん駄目。
そして勝ったからといって
、彼ら彼女らを特別扱いするようなことは駄目でしょう。
11歳以下のトーナメントをガラパゴス化させないためにも
、コーチ達はしっかりとした「育成の目」を
養って行かなくてはなりません。
勉強あるのみです。そう僕自身が一番勉強しないと。。。
11歳以下のトーナメントが世界へと続くトーナメントになるように、
みんなで育てていきましょう!
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