すっぽんぽんになるのじゃ!


こんにちは!今朝は爽やかな朝でしたね!
しかし、ベランダで爽やかな空気を吸い込みつつ、ついつい色々と考え事をしてしまう。。。
テニススクールでレッスンを受けることには当然のことながら、お金がかかる。フォームや戦術などの情報を教えてもらうから。おそらくインターネットで無料のテニスの技術に関する情報が出回るまでは、そう考えられていた。日本においてはまだ、ネットで情報を得る人も配信する人も少ない方だと思う。アメリカのコーチなどは、YouTubeなどに指導内容をアップロードして全世界の人が見られるようにしている。実際、僕のスクール生の中にもYouTubeでみたあの打ち方がしてみたいとリクエストしてくれる人もいる。無料のテニスの技術論がネットにあふれることはいいことだと思う。
では、今現在、スクールにお金を払う価値はどこにあるのか?またコーチは自分の仕事のどの部分がお金になっているのか?それは、テニスを言葉で教えている以外の部分であると言える。いくつか例をあげると
①ヒッティング
②テニスを続けるための精神的なサポート
③相手わかるように教える技術。
④楽しく学べるようにする技術⑤大人数をまとめて指導する技術。
⑥矯正ポイントを見抜く技術などなど挙げ出すときりがない。
要するに、『テニスを教える』ということには、ずいぶん前からマネタイズできるような価値はない。(もちろん、そのコーチにしかない特別な技術論で、生徒もそれを望んでいる場合など例外はあります。)
テニスの指導には、技術論にコーチのレッスンの技術が加わって一つの価値が生まれます。そして僕はこれからの10年で、このコーチのレッスンの技術の部分もどんどんマネタイズできなくなると予想してます。(お~こわ!どないしよ!)誰でも簡単に球だしができるようになるコツとか(現に球出しマシンなる物もある)、簡単に見分けられるテニスの矯正ポイント(そのプロフェッショナル中のプロフェッショナルがネットにアップすればいい)などの無料コンテンツがネットにあふれ出すと、スクールに来てお金を払うより、サークルなどで安いお金でたくさんテニスができる環境をみんな選ぶでしょう。ジュニアプレイヤーもご両親とともに、練習をつみ試合にでるケースが増えてくるでしょう。確実に物事はお金を使わなくていい方向に流れていくと思います。そうなるとスクールにくる目的としては、仲間作りとか、汗をかきたいとかしかなくなる。仲間作りなら、イベント会社の方がプロフェッショナルな気がする。。。
良いものはお金を払わないと手に入らないと考える僕達の世代と違って、僕達より下の世代はそうは考えない。。。別に無料の物があるなら、無料のもので済ます。そう考える世代がこれから押し寄せてくる。当然、給料も上がらないのだから、そうするしかない。Twitterなどを見ていると、その人が経済が成長している時の日本で働いたことがあるのかないのかが、なんとなくわかる。簡単に言うと、『常識』が違うのだ。頑張ればなんとかなる、まずは努力しないと結果は訪れないなど、成長しなければならないことが当たり前なのだ。その分、人間としては強い。その世代が強いことにより、20代の給料が上がらない。
これから消費の中心はどんどん経済成長を知らない世代に移ってくる。良いものだからお金を払うという考えはない。だから良い物を目指して作っても駄目なのだ。そんな気がする。テニスクラブで言えば、今考えうる理想の指導や指導環境を整えることが重要ではないと思う。その理想は、経済成長を経験している人の理想であり、次なる世代の欲しいものではない。それは、一般の方へのレッスンも選手育成も同じだと思う。そのためには、とにかく流れについていくしかない。そして、技術論やコーチとしての技術(球だしや、矯正ポイントの見出だし方など)をどんどんオープンにしていくことだと思う。丸裸になるのだ!そうすれば、自分達にしかできないことが、必ず見えてくると思う。大事に隠し持っていてもしょうがないどころか、流れに乗り遅れてしまう。
これは、コーチの仕事だから。。。とか、コーチがいるんだから。。。とか言ってるようではおいていかれる。コーチなんて別にいらないんだよ的な態度こそ必要だと思う。お医者さんと同じで、『病院に通わなくなるようにすることが最良の治療』なのだ。早く、コーチ抜きで練習できるようになったり、コーチ抜きでテニスを楽しめるようにしてあげることが重要。ジュニアの育成においても、子供のことは親の方がよく知っているから、細かい技術論でもコーチの判断と親の判断は当然違う。コーチが各親に完璧に合わせるのは絶対に不可能です。(完全プライベートコーチとして雇われる以外は)Twitterでもジュニアの親御さんからご意見をいただくのですが、全員見ている方向や、やって欲しいことが違う。。。それだけ要求が高いのはとてもいいことだと思う。
でも今、要求が高いのは、頑張ればなんとかなると信じている世代です。頑張らなくてもいいんじゃない?という世代の要求はもっともっと高いものになると思います。誤解を招かないように補足しておきます。
あくまで、マクロ的な視野で見ての頑張る、頑張らないなので個人差は当然あります。今の20代は、困難な時代を生きてきてるので、本当に頭がいいと思ってます。(僕は中途半端な35。)それは当然頑張っているからです。ようするに世代間で『頑張る』という言葉の定義や意味が変わってきている。この場合の頑張らなくてもいいんじゃない?というのは、今までのような『頑張りの定義』のような努力はしなくてもいいんじゃない?という意味です。
別に頑張る必要ないのに、頑張ってテニスを選ぶわけですから、コーチに対する要求はますます上がるか、なくなるでしょう。。。(わかりにくい、誤解をまねくような言い方でごめんなさい。)コーチはいろんなことをさらけ出すことで、共有できることが広がると思う。何をどう共有していくのかは、現時点ではわからない、でも5年後にははっきりしているだろう。それだけに、テニスコーチはオープンに指導していくことが大切だと思う。自分の知っていることは、全部さらけだしてしまおう!
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