月曜日は本の紹介! 『2015年のサービス産業』
こんにちは!
週末はiTunesの引っ越しに振り回されてしまい、
PC内やクラウド上でもあまり物を所有しないでおこうと悟ってしまいました。
時代は所有からシェアに変わっていくんだろうなぁ。。。
さてさて今回紹介する本はこちら!ちょっと堅い本です。笑。
- 2015年のサービス産業 ―稀少モデルから豊富モデルへの大転換/野村総合研究所サービス産業生産性革新プロジェクトチーム
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
昨年の5月に出た本なので、5年後を予測して書かれた本ですね!
この本は、日本の労働生産性が米国よりも低いのはサービス業があるから
という書き出しで始まります。
要するに、日本人の繊細で細かいニーズにサービスで対応することは、
ものすごく骨が折れる仕事であるのに、給料には反映されにくいということ。
ニコニコして、なんとかして物を売っても、
ぶっきらぼうに売っている米国人より生産性が低いということ。
そこをなんとかして変えていこう!という本です。
僕が興味を持った箇所を2つ紹介します。
①サービス業は社会に対してメッセージを発信し続けることがミッション
海外に比べて、気をつかい、繊細な作業をしても生産性はあがらない。
ニコニコすることは、良いことだけど、スマイルはあくまで0円だ。
ではどうすればいいのか?
家事代行業ベアーズの高橋専務は以下のように言ってます。
サービス業は、作業をこなすだけでは、サービス業ではない。
無形だからこそ社会に対する気づきをもたらせなければならない。
そのサービスを受けることにより、生活の中の『何か』に気づき、人生が有意義になる。
そのようなサービスをすれば、ブランド化され生産性の高いサービス業が成り立つと思う。
②海外展開が大きく遅れたサービス業
細かいところに気がつくし、相手を不愉快にさせずに、相手の顔色をうまくうかがって。。。etc
日本人のサービスは、やってる日本人自身が一番その大変さと質の高さを知っていると思います。
でも、このサービスは海外展開できない。。。
海外の人に対して、気の利いたニュアンスや、笑顔をつくるタイミング、細かい配慮を表現できるのか?
また、それは海外でマネタイズできる技術なのか?僕にもわからないけど、おそらく無理だと思う。
この本の中では、海外展開に成功した企業として、『KUMON』があげられていた。
公文には、全世界にそのまま通用するコンテンツがある。算数の計算プリントだ。
それを、武器にして海外展開をスタートさせた。
そして、母国語の教材は、現地スタッフと
教材作りのノウハウを知っている日本のスタッフとで共同で開発していった。
あとは現地の事情にあわせて、教室運営方法を工夫したり、
料金体系を設定したりしていったみたいです。
①と②から考えると、『きーつかってるだけ』では、生産性は下がる一方ってこと。
国内ならサービスにより、『気づき』を与えられるほどの質の高いものが要求される。
海外展開するなら、国際的に共通のコンテンツをひっさげてチャレンジし、
あとはやりながら考えていくことが重要。
僕の仕事であるテニスコーチは、
教育業でもあり、講師業でもあり、サービス業でもあり、肉体労働業でもある。。。
まあ、この本は売らずにもうちょっと本棚においとこっかな!
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