最短距離
こんにちは!
突然ですが、僕はバルセロナという街が好きです。
数日前、『バルセロナのどんな所が好きなの?』と質問されました。その時はなんて答えたか覚えてないんですが、良い答えが思いつきました!それは、目的地に迷わずに一直線に進めるから。とにかく自分の夢中なことを、めいいっぱいできる街。そういう風土があります。芸術やスポーツが育つわけです。経済はかなり停滞というか、下降しているみたいですが。。。
日本での生活では、自分の人生の目的に一直線に突き進むというわけにはなかなかいきません。そもそも人生の目的が一つに絞れない。。。やりたいことがあっても、日々のルーティンと仕事、食事と睡眠で一日が終わってしまうケースもあります。自分の目標を達成するための困難に直面する前に、目標を追求するための困難がまず立ちはだかります。その変わり、今のところ経済は安定している(たぶん)し、電車も時間通りに来る。
日本という国に生まれ育った以上、その恩恵を受けながら、自分のベストを探しながら生きていくしかない。理想は理想です。日本の安定感を感じなから、バルセロナのような雰囲気でスポーツに集中することはできない。机上の空論ってやつです。でもバルセロナで1年3ヶ月生活した身からすると、あまり日本の枠にはまりすぎない方がいいと思うこともあります。そして日本でもこれまでのように、安定、安全は望めないのかなぁと思ったりもします。日本では、将来の安定と引き換えに、子供の頃から時間を奪われ、努力の仕方まで決めつけらて生きていかなければならない。僕たちの世代なんて特にそういう空気が強く、良い大学に行って、一流企業に入って、みたいなことをみんなが目指した。でも今現在、そんな幸せは神話だったんだなぁと気づく。。。そして安心、安全神話は今後ますます崩壊してくるでしょう。
その時代にどのようなメンタリティで生きて行けば良いのか?僕は間違いなくバルセロナの街の人々のように生きたいと思う。自分のやりたいことをする時間を増やす。休日やバカンスをしっかりとる。その次に仕事のことを考える。日本人は精神力が強いというか、思い込む能力が高いので、仕事と自分のやりたいことを強引に結びつけることが上手いような気がします。『こうやってこう言って、お客様に喜んでいただくことが私のやりたいことです。』なんて素晴らしいことのようにも聞こえるし、無理やりのようにも聞こえる。たぶん両方なんでしょう。
ここで両方を選べる能力が経済を支えているとも言えるし、この閉塞感を生み出しているとも言える。話を戻すと、自分のやりたことをやる時間を増やして、休日やバカンスをしっかりとることが、いい仕事をする最低条件なような気がするのです。最低条件ですよ!日本でこれをクリアしている人が何人いるでしょう?
テニスでいうなら、しっかりと遊んで、休みをとって、そしてハードな練習をする。これが僕の目指す、最短距離です。まあ、現在の日本では無理ですけど。。。大切なのは量ではなくて質。質をあげるには、24時間365日の練習よりも、気分転換と休息だと思ってます。僕が苦手とするものでもあります。(お前しょっちゅう、仕事の合間にカフェでぼけぼけしとるやんけ!っと突っ込まないでくださいね。)あの間も何かしらテニスや仕事のことを考えているんです。たぶん。笑。
そんな理想を掲げてもなかなかそのとおりにはいかないもの。やりたいことは後回しで、ルーティンワークにビールで一日が終わる。。。笑。三歩進んで二歩下がる。日本ではこれが最短距離なのかもしれません。でも手に入れたい環境のイメージはできている。少しづつ構築して行こう!みなさんのテニス環境もまだまだ色んな方向から見れば、改善できることがたくさんあると思いますよ!スポーツは勉強と違って詰め込み教育ではなかなか結果がでないものです。。。
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