テニスが野球やサッカーのように世界で通用しない理由 Part4


こんにちは!さてさて、好き勝手吠えている『テニスが野球やサッカーのように世界で通用しない理由』のPart4!今日は、理念とか指導法ではなく、最も困難な問題であるお金の流れについて、、考えてみようと思います。テニスというスポーツは強くなればなるほど、世界を目指せば目指すほど、お金がかかります。そして個人だけではなく、組織である会社も選手育成となると、多大な経費がかかります。僕の持論では、日本ほどの先進国である限り、民間企業が利益も出しながら選手育成をしていく仕組み作りが不可欠と考えます。

野球のように学校野球で育ち、完成されたプロ野球という商業モデルにつながっていくという仕組みはテニスにありません。サッカーは、学校サッカーとJリーグのユースチームの両方があります。そしてJリーグへとつながっていきます。でも、野球ほどは、商業モデルとして安定していません。最近、Jリーガーが海外に移籍するのをよく見かけますが、移籍金が話題になることはないですよね。。。海外リーグからすれば、そこそこ安い値段だし、試してみようか。といった感じではないでしょうか?そして、その選手を育てた、欧州のチームが高い値段で日本から仕入れた選手を売っていく。。。あんまりいいことではない気がしますが、サッカーは専門分野ではないので吠えないでおきます。(テニスより詳しいという噂もあるが、
笑)
さて、では民間企業でテニスのプロ活動を支えるにはどのようにしたらいいんだろう?実業団は、テニスと関係のない会社がお金を出しているので、業績によってあっさりと解散させられてしまいます。これからの低成長時代にはもっともっと減ってくるでしょう。

TEAM自由が丘という団体が一口1万円で協賛者を募って、選手活動をサポートするという試みを行っています。サポートする選手はオーディションで決定するそうです。素晴らしい試みだと思うし、応援します。ただ、お金の流れとしては、テニスに関係ない人が出しているという点では同じです。
今日、僕がキーワードにしたい言葉は『つながり消費』という言葉です。先日、このブログで紹介した本の中で登場した言葉です。現在、そしてこれからの消費は『機能消費』と『つながり消費』に分類されると言われています。『機能消費』とは、その物の機能に対してお金を払うという形態。デフレ時代なので、当然興味のないものは100均の商品で十分ということになります。『つながり消費』というのは、人と人とがつながりを感じてお金を払う消費形態。有名な眼鏡技師さんが、自分の為に自分だけの眼鏡を作ってくれるというストーリーが重要で、お金は少々高くても構わない。

僕は民間のテニスクラブ、スポーツクラブにおいて、選手育成の為の『つながり消費』を広めていけばいいのではないかと思ってます。クラブに毎月支払うお金のうち数パーセントを選手育成にあてる。ここで課題なのは、クラブの会員様に気持ちよくお金を支払っていただく努力です。会員様は、自らがスポーツを楽しむだけでなく、テニス選手もサポートしているという満足感を味わうことができる。そのクラブに通っていることがある種のステイタスになるほどの、クラブとしてのキャラクター作りが必要です。サッカーのバルセロナが会員費で運営されているのと同じです。でもなかなか人は自分のため以外にお金を出すのは嫌なものだし、選手の成功を自分の成功のように喜ぶのも難しいことです。できれば、会員の負担は上げずに育成費を捻出する方法がいいと思います。難しいですよね。。。簡単ではない。

しかし、出版界では著者も消費者も両方が得する仕組みが最近できました。電子書籍です。製本や流通がないために、消費者は安く買える。著者も印税率が紙の本より高いので、身入りは多くなる。間に出版社を通さないことによって可能になったことです。プロを目指すプレイヤー、それを応援したい会員様どちらもが得する仕組みをつくれたらいいのですが。。。

お金のことは考えれば考えるほど、答えがでないですね。。。

docomoのiモードの生みの親である、夏野剛さんがTwitterでこうつぶやいていました。

未来には普通にあるものを想像していけばいい。

未来どころか、スポーツのお金の流れの成功例は世界中に現在もあるわけだし、

それを日本の目の肥えた消費者に対しても行えるようになればいい。

『つながり消費』の次はどんな風に人の心は動いて、どんな風な消費をするのか?

う~ん、わからん。。。次回に続きます。。。

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