二枚腰!


いや~、しかし人生ってのは思い通りいかないなぁ~~。

なんて35歳のひよっこに言われたくないですよね?笑。

僕達が子供の時代と違って、今は『みんなが主役』の時代。一人一人が、自分のストーリーで主役を演じる人生だ!僕達の頃なんて子供が多かったから結構雑に扱われたし、体罰もあり、塾だってサービスは悪かった。ってか塾に教育サービスなんて要素はなかったような気がする。まあ、経営してたら子供は来てくれていたから当然か。今のように子供の取り合いにはなっていない。

話を戻して、『みんなが主役』で教育サービスが行き届き、小学低学年からテニスの試合に出始めれば、大学くらいでは、みんな物凄いレベルの高いテニスをするようになるんだろうなぁ~、なんて7年前、バルセロナから帰国した僕は思っていた。いや、わくわくしていた。

いや~、でもそんなに上手くはいかないみたいだ。。。お受験はますます盛んになるし、どうしても結果が気になるから、早めに結果がでるテニスにシフトしてしまう。なにより、テニスに打ち込む気力みたいなものを、小学生で使い果たしてしまう。。。人間、我慢してできる量には限界があると思う。特に精神的な逃げ場をしらない小学生には、あまりハードな毎日は必要ないのかもしれない。マレーなんて15歳くらいの時でも結構てきと~に練習してたけどな~。

でも頑張っている小学生は目がキラキラしていていいですよね!今は結果が出ていなくても、頑張り続けるとチャンスが当然あるし、現時点での結果は関係ない。そう言ってあげられる指導者の存在って重要ですよね。指導者が変に冷静になって、今後受験やらなんやらがあり、その中で小学生でついた差を埋めるのはかなり困難ですなんていってたら駄目だと思う。

でもそこを冷静に言って欲しい人もいますよね。指導者に求められるのは『二枚腰』の対応だと思う。すでにトップクラスかトップクラスに手がかかりそうな選手には、引き続き応援し続ければいいと思う。そしてトップクラスに入りきれなかった小学生には、まだこれからいくらでも挽回の可能性があることを語り続けなければならない。何も全員がグランドスラムを目指すわけではないし、数で言えば、世界ランキングに手が届く選手だってかなり少数だ。

それならば、勉強しながらでも、受験があってもテニスに打ち込むことでプラスになることが山ほどあるということを伝えなければならない。最終的にインカレや全日本を目指すのであれば、小学生時点の戦績なんて関係ない。そんなとこ目指すんなら辞めますって言われたら仕方ないけど。

でもね、中村藍子選手が中学校の頃なんて、まだ勝たなくていいからってコーチ達は言ってましたよ。本人もこの間のインタビューでそう答えていたし。小学生、中学生とトップじゃなくても彼女はグランドスラムに出ています。要するに、小学生の時点で結果を焦るのは、日本における現在の社会的風潮がそうさせているんです。就職難から始まって、給料も減るし。。。でもそんなにお金かけなくても、テニスは続けていれば、それなりの花は必ず咲きます!それなりって失礼か、本人は望む花は必ず咲きます!僕は咲かなかったけど。。。だからまだテニス界にいます。そのうち花が咲くと思って。笑。

まあ、僕のことはさておき、そんな能天気な二枚腰の指導者を目指そう。テニスなんてシンプルなんです。やればやるほど上手くなるんです。小学生や中学生で眉間にしわ寄せて練習してたら、学べるものも学べない。プレッシャーは当然必要。でも社会的風潮から受けるプレッシャーはナンセンス!日々コートに立って全力を尽くす。それ以上もそれ以下もないのが、テニスのはず!それが表現できなければ、テニスやる意味ないし、コーチもそんなテニスクラブ辞めた方がいいね!笑!
iPhoneからの投稿

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