金曜日はコーチの技術!スペインドリルコンセプト編7!
こんにちは!
前回の『フォルテ』と同じかそれ以上に呪文のように毎日コーチの口から唱えられていた言葉があります。
それは、『アリーバ!!』直訳で『上げて!!』という意味です。
ボールを上げるという意味もあるし、テンションを上げて!
みたいな時にも使われます。
でもスペインドリル中は、
『ネットの上の高いところを通過するように!』っていう意味です。
ナダルのボールってネットの上のすごく高いところを通過してますよね。
ナダルに限らず、クレーコーターはボールの軌道が高いです。
ラリー中にエースを取りにくい遅いサーフェイスのクレーコートでは、
リスクを減らして攻撃するために、軌道の高いボールで攻撃していきます。
注意するのは、単なる山ボールではないということです。
しっかり打ってネットの高いところを通過してくるボールは、
強烈なトップスピンがかかっていますし、バウンド後に生き物のように跳ね上がるので、
返球するだけでも困難だし、少しでも甘いボールを返してしまうと、
次のボールで決められてしまいます。
そしてネットの高いところを通過するボールを打つということで、
山ボールを想像しがちですが、実際は打点も高くとっているので、
結構直線的なボールに見えます。
肩口に打点をとれば、あともう少し軌道をあげれば、
ネットのかなり上を通過します。
ナダルも練習中は、結構真っ直ぐな軌道のボールを打っていました。
打点が高いですから、
それでもネットの上は結構高いところを通過していました。。。
打点が低くなって、ネットの上、ギリギリを通過するボールを打っていると
『アリーバ!!』
と声がかかります。
スペインドリルでは、低いボールでさっさとラリーを終わらせるというよりも、
しっかりとディフェンスをしながら攻撃していくことが可能なボールを
身につける為にやっているということでしょう。
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