『足していく時期』 『引いていく時期』


こんにちは!

先週は、様々な国民性のぶつかり合いであるオリンピックと

同じ国民性どうしのぶつかり合いである全日本ジュニアを観戦しておりました。
さて先週のブログ
にて、ウルグアイの首相のスピーチ
を紹介しました。

そこで面白いコメントをいただいたので紹介します。

ひでぞーさんからのコメント

はじめましていつも楽しく拝見させていただいています。
私も先日首相のこのスピーチを聴きました。
私は以前南米に住んでいたことがあって、その気質は気に入っているのですが

「スペイン語圏の人たちの発想だなぁ」とまさに同じことを思いました。
また一方、このスピーチに共感する人は世界に多くても、

本当のところで納得する人(その方向に舵を切ろうと思う人)は

やはりスペイン語圏やラテン系の人なんだろうな、とも思いました。

その方向に舵を切ろうと思う人は、

やはりスペイン語圏やラテン系の人なんだろうな

という所にとても共感しました。

僕自身も、いつもラテン系の人達のようにのんびり生きようと思っていても、

ついつい一日を忙しく過ごしてしまいます。
日本に住んでいるかぎり、『日本人の国民性の呪縛』からは

解き放たれそうにないので、

『日本人が演じるちょっとのんびり生きようとしている奴』にしかなれませんけど、

恥じることなく演じ続けようなんて思ってます。笑。

さて本題。

フォアフット走法という走り方が話題になっています。

その発端はこちらの番組。

NHK ミラクルボディ マラソン最強軍団

ケニアやエチオピアのマラソンの世界記録を塗り替えまくる選手達の

身体や走り方を検証する番組。

そのなかで、彼らは日本でもよく言われる、『かかと』からの着地ではなく、

『フォアフット(足の裏の前側)」から着地しているというもの。

そうすることによって、水の上を走りるようななめらかな走りを手に入れているようだ。

『ふ~ん』なんて思っていると、後輩のスポーツトレーナーは、

懐疑的な反応をしていて、ある記事を紹介してれた。

こちら。

常歩(なみあし)身体研究所のブログ フォアフット走法2

要するに、日本人にはフォアフット走法は向いていないということ。

動作特性ばかりに注目せずに身体特性に注目しなければならない。

と書いてます。

NHKは世界のトップランナーの走りを検証したのであり、

日本人に向けて推奨したわけではないので、なんら問題はないのですが。。。

テニスでも走りでも上達の過程には、

『どんどん足していく時期』と『余計な部分を引いていく時期』があると思います。

一般的に、マスメディアに報じられる情報は、『足していく時期』に有益なものが多く、

ネットや専門家の情報は『引いていく時期』に有益なものが多いような気がします。

テニススクールだと、一般の愛好家の方々にはまずは『足していく』ような指導をするでしょう。
ジュニアの育成など、専門的なところだと、最初から引くわけにはいかないので、

ある程度、必要な部分だけを切り取って、

不必要な部分は省いた上で指導がなされているのではないでしょうか。

特にジュニアでは時間との戦いもあるので、

忙しい子供達に対してあまり不要なことはさせないという

クラブもあるでしょう。

その逆もあると思いますけど。。。

指導する上で難しいのは、

『足していく時期』 ー 『引いていく時期』 =理想の最短距離の上達メソッド

なるものを考えてもなかなか理解されないことではないでしょうか。

スペインのように膨大な時間をかけて、

無駄(日本文化でいうところの)を大切にして育むという文化が希薄な日本では、

そのようなメソッドを大切にしていかなくてならないんだけど。。。

僕は効率を求めたり、

最短距離ばかり探すようなことには懐疑的なスタンスの人間ですけど、

しっかり考え抜いている人(足したり引いたりを)の意見には、

この忙しい日本では耳を傾ける必要があるのかな、と思います。

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