スペインテニス賛否両論!一貫指導システム!
こんにちは!
『一貫指導システム』
この言葉は、スペインテニスの育成システムを
語られる時にいつも使われています。
幼少の頃からプロになるまで、
またなってからも一貫して同じ指導システムでコーチングを受けるということ。
指導者にとっても選手にとっても、とても大切な仕組みだと思うし、
今日のスペインテニスの成功の大きな理由の一つだと思います。
この『一貫指導システム』は構築することも難しいですが、
それを守り続けることの方が何倍も困難であると感じます。
テニスの指導って、
それこそその道何十年で海外遠征も数限りなくたくさんこなしてきたコーチも、
その辺のおっちゃんもできてしまいます。
『一貫指導システム』を破ろうと思えば誰でもできてしまいます。
特に日本人は、内田樹先生の『日本辺境論』にもあるように、
『キョロキョロ』する民族なので(これには同意)、
すぐに目新しい指導法やアドバイスに耳を傾けてしまう。
『一貫指導システム』と呼ばれるには数年から10年くらいは、
同じシステムを続けなければならないだろう。
すぐにコロコロ変わるのでは『一貫』していることにならない。
お世辞にも仕事熱心とは言えないスペインの国民性の方が、
仕事熱心の塊のような日本よりも『一貫指導システム』が遂行しやすいのは、
なんとも面白く感じます。
こう書くと、一生懸命じゃない方が良いと言う風に聞こえますが、
そういうことが言いたいんじゃないんです。
スペイン人の方が物事をドラスティックに考えているからだと思ってます。
考え方がある種残酷なだけに、逆に本当に必要なこともより深くわかっていると感じます。
清濁併せ呑むじゃないですけど、
『努力すれば叶わない夢なんてないんだ!』みたいなことですべてを片付けない。
でも口ではそう言う。
そんな二枚腰の精神の強さが『一貫指導システム』の背景にあると感じます。
続きはまた来週に!
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