2013スペインテニスヨーロッパ視察で学んだことPart11!U12女子決勝 守備的な選手でも攻める時はしっかり攻められる!


守備的=返すだけではない!

今回のU12の女子決勝の紹介では、単なるシコラーとしての紹介が多い、MAYOROVA選手。でも基本的にすべての技術が使えるし、単に『返すだけ』のプレイヤーではありません。この下の動画は、ファーストセットを取って、セカンドセット相手のネットプレイを織り交ぜた攻撃に苦戦し、3ー4の場面です。画面奥がMAYOROVA選手です。しっかりとディレクション・チェンジをしてポイントを自分から取りにいっています。

シコラーといっても、守備から入るというプレイスタイルを選択しているだけで、スキを見せれば攻撃をしてきます。だからこそ、余計に守備が生きてきます。相手は甘いボールを打てば攻められる、攻めきろうとすればミスをするというプレッシャーを戦うことになります。ナダルやフェレールに代表される典型的なスペインテニスです。MAYOROVA選手はスペイン人です。次の動画は、セカンドセットの4-5 30ー30のシーン。ギャンブルでもポイントが取れればいいと、ネットに出てきた相手に対しても冷静に対応しています。あわててパッシングをミスったりしません。

そしてその次のポイント、4-5 40ー30でも落ちついたパッシングショットを見せます。

簡単なようですが、毎回しっかりと足を決めて打っています。これだけ足を決め続けられるのは、素晴らしい基本技術です。そして落ち着いているメンタルもすごいですね。ジュニアの時期は、このように重要な場面でネットに出られると焦ってミスしてしまうものですが、本当に落ち着いて対応しています。普通ならあっさりとファイナルセットにもつれ込む所を、しっかりと踏ん張って、5ー5にします。技術もメンタルも、もうすでにスペインテニスが身に付いています。

※2013年9月16日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年4月20日に再度公開しました。

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