2013スペインテニスヨーロッパ視察で学んだことPart40!男子第一シードの見えないすごさ!
男子第一シードの見えないすごさ!
昨日紹介したU14の男の子。この映像だけ見れば、『な~んだ足なんてちょこちょこ動かさなくてもいいんだ!』なんて思うかもしれません。もちろんただ大股で楽して動いて、ミスを待っていれば勝てるってほど甘くはありません。いくら粘るだけ、返しているだけといっても相手が弱いボールを打ってくればフィニッシュできる能力は持っています。ただ返しているだけでは当然、すぐに勝てなくなります。彼のようなタイプは、相手に無理やり打たせるように持っていくことで、ポイントを稼ぎます。『こいつには、良いコースに良いボールを打たなければ勝てない』と思わせることが必要です。
決めるところは決める
ただ返すだけでは、『こちらも返しておけば攻められない』と相手に余裕を持たせてしまいます。カウンタータイプの選手に必要なのは、相手が弱いボールを打った時にはしっかりと攻められる能力です。それでいて、自分の長所を生かすためにあえて、ベースラインからカウンターを狙うスタイルを選択しているということです。ちょうど昨日紹介した彼が、しっかりと相手の弱いボールをフィニッシュするシーンがありました。
サーブ後、相手のリターンが弱かったのでコート中に入って打つ。
そのままベースラインの内側で、相手の返球を待ちます。ただ返すだけのプレイヤーならここでも下がってしまいますが、彼は違います。
その次のボールもコートの中で打ちます。
そのままネットを取ります。
ミスしやすい前に移動しながらのハイボレーもなんなくこなします。これは動かそうと思えば、足が細かく動く証拠です。
軽くフィニッシュしています。
ここまで簡単そうにポイントを取ることができるのは、彼が正確にボールを捉え、コントロールできるからです。細かく素早く動かそうと思えば動く、またそういう練習もしているけど、自分の長所を生かすために、普段はあえて大股で動いているということです。
※2013年10月29日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年4月20日に再度公開しました。
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