勝った選手・負けた選手への反応。ジュニア達のために、そしてお父さん・お母さんおめでとうございます!
こんにちは!
関西ジュニア真っ盛り!
なかなか会場に行けませんが、みんな悲喜こもごもありながらも、順調に戦っているようです。
今日は江坂のアカデミー生がアップセットを起こしました。
長年勝てなかった同い年のシード選手にやっと勝てました。
昨日の夜、2時間半一緒に調整しましたがやっと勝てましたね。
マッチ練習の相手をしてくれた仮想シード選手にも感謝です。
ただただ、ここでものすごくものすごく大切なことは、
勝った選手に対する周りの対応です。良くないのは、褒めすぎ、持ち上げすぎ。
この勝利はゴールではなく、まだまだ続いていくジュニア期の単なる1日の出来事です。
そしてよく起こりうる番狂わせ・シードダウンです。
まして対戦相手のシード選手は、世界の舞台もたくさん経験し、
その舞台で活躍できるようにテニスをデベロップ中。
良いトライをしようにも、年に一度の一発勝負でしかも8ゲーム、
自分以上に周りが負けられない空気を作る中で、メンタルを作り上げ戦い切ることはとても困難。
そんなこんなを考えても、特に大騒ぎするような勝利ではないので、
戦った2人の選手の長い今後を考えた対応を周りはした方がいいですよね。
くそ暑い中戦ったことに対しては、労いの言葉をかける。結果にはそれなりに軽く褒める。
そして明日からの取り組みを再確認する。そういった対応が必要。
そして選手の見ていない所で、お父さん・お母さんには、最大級の賛辞を送る。
これまでの苦労が報われましたからね!ここは重要。
世界中、お父さん・お母さんの努力には頭が下がります。
でも選手に最大級の賛辞を送るとそこで終わってしまいます。勘違いしてしまいます。
ジュニア選手に必要なのは、勝っても負けてもコートで日々、ベストを尽くすこと。
そしてその見返りばかりを求め過ぎないこと。
ベストを尽くすことの方が、目先の勝利よりも何倍もの価値があるはずです。
負けてしまったシード選手も、世界を目指して練習している日々が、
今回の負けで否定されたわけではなく、これからもその日々を続けていくことが大切。
ジュニア期は、計画的にテニスのデベロップを計ることが大切で、
本来ならそのデベロップ具合を見て参加する大会をセレクトするのですが、
日本ではビックトーナメントが少なく、チョイスことができません。
デベロップ中でも大会に出ないといけない。なかなかに難しい環境です。
そんなこんなを踏まえて、どんな番狂わせが起こり、どんなシードダウンが起ころうとも、
選手達には、彼ら彼女らの将来を最大限に考えた対応が必要で、
お褒めの言葉はご両親に陰でこっそりと最大級の賛辞として伝える。
そんなことを再確認した1日でした。
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