海外のテニス環境を選ぶ時に重要になる2つの判断基準
現在8名のジュニアと1名のコーチの引率でスペイン、バルセロナにあるサンチェス・カサルアカデミーを訪れています。私自身が14年前に1年3ヶ月滞在し選手として修行を積んだ場所でもあります。
山ほどある海外のテニスアカデミーの中から留学先をどのように選択するか
①練習環境を整えたいならば
練習相手・コーチなどの練習環境を考えて選択する時の基準、今日は結論が早いです。僕の中ではもう一択。これ以外の選択理由は存在しません。それは、
コネがある!!
ことです。留学先のテニスアカデミーの主要人物(ヘッドコーチ級)にコネがあることが絶対条件です。知り合いレベルではちょっと弱く、それ以上の信頼関係が欲しいところです。
海外のアカデミーはシフト運営が流動的
日本の場合、シフト制でありシフトは1度決まると容易には変更されません。練習時間も1回決まると何年もそのまま。海外のアカデミーの選手コースは、練習環境が流動的です。それは
A.試合に行くジュニアが多い
B.短期ジュニア出たり入ったりする
ので固定のクラスでいつも同じメンバーで練習という環境が構築しにくいのです。〜〜強化クラスに入ったからと言っていつも同じ環境での練習になるとは限りません。その反面、日本の環境よりも融通が効きやすいという側面があります。Aさんの要望を聞いてしまうと、他の方々に示しがつかないという風になりにくいのです。流動制をうまく利用して練習環境の調整をリクエストすることができます。昨日の例でいうと、一昨日の大会で好成績を残すことができた日本人ジュニアに対して、強いジュニアとの練習マッチをリクエストしました。スコ負けです。0-6 0-6もいました。良い経験になりますし、アドバイスも染み渡ります。
②テニス以外の生活面のサポートができる人がいるか
これもものすごく重要なファクターです。インフラ(送迎・病気時の対応)が整っている、施設が清潔であることなどが重要な要素です。これらは少なからず人が必要で、しかもそれ専門のスタッフがいるところは、救急時のノウハウも持っています。今回の滞在でも、ものもらいができたジュニアを練習前に眼科に連れていいてもらいました。練習時間には戻ってこれるほど素早い対応です。薬を塗ってもらいすぐに治りました。現地のスタッフで良い病院を知っている人がいるのはとても助かります。人が絡む以上、コストは上がりますが、健康と安全には変えられません。万が一、ひどくなって目が腫れ上がるなんてことを考えたら、この対応は必要不可欠です。
ゴールは?
海外遠征にジュニアを連れて行く時に考えている最初のゴールは、ジュニアが一人で自立して海外遠征に行けるようにしてあげることです。テニスはお金がかかりますから、できるだけ早くに自立して一人で行動できるようにならなければならない。それだけに最初は、失敗の経験が必要になります。外人コーチとコミュニケーションが取れない、体調管理を怠って風邪をひく。失敗をフォローできる環境を選びます。
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