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一昨日まで、スペインからエスパルシアコーチを招いて５泊６日のテニスキャンプを開催していました。世界トップ選手のツアーコーチをしナダルに勝った経験。中国のナショナルチームジュニアを始め、数々のジュニア選手を指導した経験。また世界中のプロコーチを指導してきた経験から、５泊６日の期間でジュニア達に、『テニスで勝つために必要な頭の使い方』をテーマに練習しました。

箱根キャンプは５日間での成果を目指した

このキャンプでは『子供達が戦術的な頭の使いができるようになる』というゴールを設定して行いました。１日や２日では短すぎ、でもゴールを設定しないのもよくないと考えて５日間にしました。

ちょっとした疲れに子供達のプレイは左右される

今回のキャンプでは、技術的なことよりも、子供達の戦術面に焦点を当ててプレイをチェックし、アドバイスしていました。感じたことは、様々なプレイにトライしていく戦術面でも、調子の良し悪しがものすごくあると言うことです。頭や身体が疲れてしまうと、プレイは単調なものになります。逆に調子がいいときは、『ずっと見ていたくなるようなプレイ』をします。相手を走らせる・自分の次にボールが来そうな所にどんどん動いていく・強弱をつける・角度をつけるなどなど、打つたびにアイディアが感じられて見ている方も楽しくなります。

３日目に谷間がきて雰囲気がよくなかった

キャンプ３日目に行った難易度の高い戦術練習で、練習の雰囲気がトーンダウンし、プレイが重くなりました。どうしていいのかわからないので、みんな悩みながらプレイし、マッチ練習もどんよりした空気の中で行われていました。当然、プレイ内容も良くなかったです。

しっかりとリアクションして４日目に達成感があった

３日目終了後にエスパルシアコーチを話合って、４日目にもう一度同じ内容の難易度高めの戦術練習をしました。前日よりも感覚的に理解できるようなレッスン内容に変えて選手達の理解を助けました。その影響かどうかはわかりませんが、選手達のプレイは飛躍的によくなり、エスパルシアコーチも私も達成感を得ることができました。

質を上げるためには。。。

エスパルシアコーチとの話で出たのは、選手達のプレイの質を上げるために必要なことは、今までにない、良いプレイができる日を作って上げることだそうです。そのためには、悪い日も必要なんです。悪い日も良い日を迎えるための一部であるとう考え方が必要です。３日目に落ち込んだチームは４日目に最高のプレイを見せてくれました。また初日からずっと調子を上げ続けた低年齢チームは最終日は疲れが出てグダグダでした。ですが、５日間の中でプレイの質の向上が見えた日がそれぞれにありました。選手を伸ばすには、

悪い日をうまくマネイジメントし、しっかりとそれに対するリアクションをして、今までないプレイを見せてくれる日を作りだすこと

が大切だと、今回のキャンプでエスパルシアコーチから学びました。