ジュニアテニスで、お子様の試合を見てアドバイスする時に忘れてはいけないこと
それは、
試合には対戦相手がいて、相手とのやりとりがあること
です。
クーズドスキル・オープンスキル
テニスの技術を大きく2つに分けると、
オープンスキル・・・外的環境が変化する状況でのスキル
クローズドスキル・・・外的環境が変化しない状況でのスキル
に分けることができます。試合中に求められる能力は、オープンスキルの比重が大きくなります。練習では保ちやすい、リズム・バランス・タイミング・打点などが、相手によって狂わされるからです。
ヨーロッパで学べること
私は、ジュニアを引率してヨーロッパへ遠征に行きます。そこでは、クレーコートをベースとした多彩な配球のテニスが展開されています。ジュニア達が学べることとしては、
・多彩さを身につけること
・多彩さに対応できるようにすること
この2点が挙げられます。多彩なテニスを見て学ぶことも大切ですが、自分自身がそのようなテニスができなくても、そういうテニスに対応することができれば勝つことは可能です。
学ぶ姿勢を忘れないスペイン人コーチ
世界トップ選手のツアーコーチをしていたエスパルシアコーチは、アジアの選手がヨーロッパで学べることがたくさんあるように、ヨーロッパの選手もアジアの選手から学ぶ必要があると言っていました。アジアの低くて速く正確なテニスから学ぶことは、たくさんあると言っていました。
・アジアの技術を盗む
・アジアの技術への対応力を身につける
色んなところから上達へのエッセンスを吸収ことで、上達の可能性を高めようとしています。
試合を経験することで、相手ありきのやりとりの訓練ができる
練習と試合の割合が、練習に傾きすぎると、クローズドスキルばかりに目が行きがちになります。ジュニア選手自身も、自分の頭で考えるようになると、クローズドスキルを追求しすぎて、調子を崩してしまう場合が多いです。大会に出て試合をすることで、バランスをとってあげましょう。
クーズドスキル・オープンスキルの両方の観点から試合を見る
お父さん・お母さんが試合を見るときも、両方の観点から見てあげると良いと思います。試合になると、バランスを崩されることが多く、練習通り打てなくなります。もっと綺麗に打つにはどうしたら良いのか?という視点だけでなく、外的環境の変化に左右されない能力を身につけるために何が足りないのか?という視点でも見てあげると良いと思います。
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