コーチにはできない試合後のお父さん・お母さんの役割
成長が結果として現れるのは稀
全国大会に繋がる春のビッグトーナメントが各地で開催されています。観戦する側も一つの区切りとして気持ちを入れてみると思います。結果として成長に現れるのはごく一部の選手であり、現状維持をするのでも一苦労、というのが競技テニスの大変なところです。
親にはコーチには見えていない小さくても成長が感じられる
日々、選手のテニスを見て、長年ジュニアテニスに携わっているコーチと比べて、親はお子様の小さな成長を感じ取っていることでしょう。コーチは結果を出すことが仕事ですから、親とはまた違った視点で見ることが多くなります。試合後のアドバイスも次はどうすれば勝てるのか?について話しをするのが仕事です。それに対してお父さん・お母さんには、少し積極的になった、少し緊張しなくなったな、少しスピンがかかるようになった、サーブの確率が上がったなどの小さな成長が見えると思います。
自己肯定感
それを褒めてあげることで、自己肯定感が強い子供になります。自己肯定感が強い選手は底力があり、テニスを長く続けることができます。また後々の人生にも大きく役に立つでしょう。
私の経験
メンタルトレーニングをする時に、データを数値化するためにテストをします。その診断結果が、虐待を受けている子供のデータと同じレベルくらいの低い点数であるジュニアを何人か見たことがあります。試合後にお父さん・お母さんからあまりにダメ出しされてしまうので、全く自己肯定ができなくなっているのです。メンタルトレーナーの先生と話しをしながら血の気が引いたのを覚えています。たかがテニスですが、行き過ぎると人生にも大きく影響します。
自己肯定感を育む
成長したことを見つけてあげて、褒めてあげることで自己肯定能力を育むことができます。間違いを直すことのみが役割だと思うと大切な能力を失うことにもなりかねません。コーチが気がつかない成長を感じ取ることができるのが親です。アドバイスももちろん大切ですが、親にしかできないことがあります。しっかりと自己肯定能力を育んであげましょう。
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