お子様とストロークを練習すればするほど下手になる時に読んでほしいこと
試合で勝つ選手は、速く重いボールを打ちます。もう少し速いボールが打ちたい、もう少しスピンが効いたボールが打ちたいと思って練習すると思います。でも練習すればするほど勝てなくなる。。。そんな経験ありませんか?
良いボールを打つには。。。
①自分の力でボールを飛ばす
②相手の力を使ってボールを飛ばす
③その両方
この3パターンがあります。
①自分の力でボールを飛ばす
相手のボールの力をあまり考慮せずに自分のスイングで飛ばします。デビュー当時のナダル選手がわかりやすい例です。基本的にクレーコートで育った選手は、ボールの勢いがなくなったところを打ち返すのでこのようなスタイルになることが多いです。
②相手の力を使ってボールを飛ばす
ライジングを使います。自分自身で飛ばすというよりも、相手のボールの勢いを使って早いタイミングで打ち返します。日本の伊達選手が未だにその代表例でしょうか。
③その両方
両方をバランスよく使います。自分の力もうまく使いつつ、適度に相手の力を借りて打ちます。
指導は分けて行われやすい
指導ということになるとそれぞれを分けて指導する分習法というプレゼンテーションをすることがほとんどです。そうすると①や②に偏った内容になります。そして①や②の良いお手本になるような選手は、基本的に例外的な選手です。日本人の肉体でナダル選手のような打ち方を目指すのはおすすめしませんし、誰もが伊達選手のようなライジング打法で勝つことは難しいです。
練習すればするほどうまくいかない時は。。。
一生懸命になりすぎたり、考えすぎて①や②に偏ってしまっていることが多いです。
偏ってしまうと柔軟な対応ができなくなり、うまくいかなくなります。
日本でも海外でも
良い指導者は、偏ってしまったと思ったら必ず調整する練習をして偏りを無くしてから練習を終えます。
手で出したボールを自分の力で飛ばす練習をたくさんして、選手が打点を落として打つようになってしまっていると感じたら、少しリラックしてタイミングで飛ばすようなラリーをしてから練習を終えるようにします。毎回練習の終わりにはニュートラルな状態に戻しておくと良いと思います。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- お子様に『お前は足が遅いなぁ〜』とついつい言いたくなる時に参考にしたいオーストラリアンオープンテニスのスピードデータの読み方