お子様にアドバイスする時に持っておきたい『高さ&時間』の概念!


高さと時間という要素を忘れずに

先日の記事でテニスコートのサイズについて書きました。実はかなり縦長なんですが、それよりもお子様にアドバイスする際に理解しておいて欲しい要素があります。それは高さと時間です。この2つを頭に入れてアドバイスすればより効果的で結果につながりやすいと思います。またお子様とテニスをしてあげるときにも役に立ちます。

高さを意識できる選手はネットミスがない

高さを意識できない選手は、ネット上をボールを通過する高さがいつも一定です。そしてネットの高さギリギリを通そうとしている選手が多いです。ネット上を通過する高さは、ネットの高さよりも少し余裕がある方がミスが減ります。ネットの高さギリギリを通すと、相手が嫌がってくれたり、相手からポイントが取れるのならばチャレンジすれば良いのですが、あながちそうでもありません。そういった軌道が低いボールはバウンド後も単調な軌道になり、合わせやすく、触れないほど速いボールでもない限り、相手にとって嫌なボールにはなり得ません。

時間を意識できる選手は攻守の切り替えができる

時間という考え方はとても大切にしてほしい概念です。

時間を縮める=攻撃
時間を伸ばす=守備

ということにつながります。なかなか勝てないジュニアは、攻めるときに速いボールを打とうとします。しかし、速いボールを打つということは、時間を縮める要素の一つでしかありません。他にも、

早いタイミングで打つ。
コートの中に入って打つ。

など相手から時間を奪って、時間を縮められる手段はあります。決めるのが上手い選手は、上記の2つの要素が得意です。見た目、速いボールには身体はついて行きますが、タイミングが早かったり、コートの中から打たれると、反応することが難しくなります。また、守りたい時は時間を伸ばせば良いです。ただ返すだけのシコラーでは良くないですが、自分が不利な時は高い軌道を使って時間を稼ぐことはできないといけません。攻めてるでもなく、守ってるでもなくというニュートラルなラリーでは、早くもなく遅くもないという自分にあった時間の使い方もできる必要があります。

テニスは縦×横×高さ×時間

テニスは縦×横×高さ×時間です。コートの広さだけに目を奪われずに、高さと時間の要素を加えてお子様にアドバイスしてあげましょう。またお子様とテニスをする時に、わざと高いボールで時間を稼いだり、不意をついてネットで出て時間を縮めてボレーで決めたりと、高さや時間をうまく使うお手本を見せてあげると良いと思います。子供達は感覚で掴んで真似して行きます。ただラリーを続けてあげるよりも効果的ですよ。

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