テニスを真剣に取り組むことで得られる効果。
「テニスをやることでどんなことが得られるの?」という疑問は、
多くの保護者の皆様、そして選手自身が直面する問題だと思います。
ですが、スポーツに真剣に取り組むことで、
将来の年収に好影響が出るというデータがあるようですのでご紹介します。
年収700万円以上になると5割以上の人たちが運動部に所属している
というデータが出ています。
このデータは男性を対象にしたものらしいですが、
年収が700万以上になると5割以上の人たちが運動部に所属していたそうです。
そしてこんなデータもありました。
このデータによると、年収が一千万を超えた数は
運動部経験者がそうでない者の1.5倍になります。
運動部の経験は、将来の年収に大きく影響することがわかります。
上記二つのデータからわかるように、
運動部に所属するすることは将来の年収に好影響があるようです。
運動部の特徴と言えば、先輩後輩の上下関係。
その中で会社組織で頑張り抜くための精神を養えるという、
効果が出るのだと思います。
ですが、ジュニアテニスのU12・U14などが多く在籍する
クラブチームとなるとどうなのでしょう?
部活動とクラブチームは似て非なるものです。
特に自分がヘッドコーチを務めていた江坂TCでは、
ヨーローッパのテニスアカデミーをモデルにしていたので、上下関係は厳しくなく、
努力や根性などを前面に押し出すこともなく、練習を行っていました。
ですが、スポーツに邁進することで得られる、
社会に出て役に立つことを軽視していたわけではありません。
我慢・忍耐は、テニスの向上それ自体に含まれていると思っています。
江坂TCの練習は使用するボールの数が多く、1面あたりの選手の人数が少ないので、
打てるボール数が多いのが特徴でした。
来る日も来る日もたくさんのボールを打ち続けなければなません。
試合に負けても、気分が乗らなくてもコートに立ち続け、
ボールを打ち続けてもらいます。コートに立って全力を尽くすというマインドを、
毎日毎日作ることは、人間的に大きな成長につながります。
コートに立ち続けるということは、それくらい辛く過酷な作業です。
それに耐え抜くことで、将来の仕事に好影響を及ぼします。
例えば、私の友人に高校時代をスペインのアカデミーで過ごした方がいます。
自ら考え問題解決をすることに慣れているのか、
パデルテニスというヨーローッパで大変盛んなスポーツを日本に輸入して頑張っています。
ちなみにスペイン国内でパデルテニスは、
テニス人口を抜いてサッカーに次ぐ2位の競技人口だそうです。
コートの設営からスクール運営まで一人で行い、
パデルテニスの日本での普及に努めています。
テニスで培った能力が社会的にも生かされている好例だと思います。
スポーツの向上に真摯に向き合うことは、努力や根性に直結します。
小学生や中学生時代に競技スポーツに没頭することは、
必ずや将来に好影響を及ぼすと感じています。
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