スペインのテニスアカデミーで、ジュニア選手を指導するときに大切にしていること
それは、
多様なスタイルを認めること
です。
同じ指導をするが結果は多様性を認める
基本的な指導は、全ての選手に一貫して同じ内容の指導をします。ですが、その結果、全員が似ているスタイルになるわけではなく、どんなプレイをするかに関しては多様性を認めています。
例えばネット上を通過する高さ
ネットをミスを軽減するために、ネッの上を通過する高さを高くするようにアドバイスをします。選手によって、ネットの高さの2倍以上を通過させる選手もいれば、ギリギリを通すのが好きな選手もいます。そうすることの目的はネットミスを減らすことです。ギリギリを通したとしても、ミスをしなければOKなわけです。コーチから見て、ネット上、ギリギリを通しても戦えると判断されれば、それほど修正はされません。
例えば後ろに下がる動き
クレーコートでは、相手の弾むボールに対して後ろへ下がる、ディフェンシブな動きが求められます。相手のボールの重さに負けてしまってニュートラルなラリーができなくなる可能性が高いからです。この場合も、下がらなくてもニュートラルな状態を保つことができる選手には、それほど強要しません。
ニュートラルに関する過去記事
各自の身体・感性
選手一人一人には、それぞれの身体があり、それぞれの感性があります。教科書通りの方法が当てはまる選手もいれば、そうでない選手もいます。どういう方法が一番適しているのか?それには、コーチの見る目が必要になります。
コーチの見る目に関する過去記事
自信を持った一貫指導
自分たちのコンセプトは、相手に合わせずに自信を持って伝えてきます。その上で個性は大切にして対応してきます。もちろん、選手のわがままや頑固さに対しては、一歩も引かずに接してきます。今のスタイルでは無理だと判断されれば、もっとネットの高いところを通過するように求められます。妥協なしです。
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