ジュニアテニスで試合後のアドバイスに役立つ、お子様の試合のチェックポイント
それは、
ストローク戦のプレイゾーン
です。
大きく分けて3つ
ストロークを使うプレイゾーンは、ベースライン後方、ベースライン付近、ベースラインの内側の3つに分けられます。基本的には、全てのゾーンを使えるように練習しておいた方が良いと思います。試合中に、自分が今、
・どのゾーンでプレイしているのか?
に気づくことで、『何が起こっているのか?』理解できるきっかけになるし、
・どのゾーンでプレイすべきなのか?
を考えることで、戦術に変化をつけることができます。
時間を稼ぐ
プレイゾーンを後ろに下げると、時間を確保することができ、守備的にはなりますが余裕を持って戦うことができます。先日、復帰直後にも関わらず、優勝した錦織選手の試合を見ましたが、少し後ろ目でプレイしているように見えました。格下相手に確実に勝てるように、守備的にプレイをして様子を見ていたのかもしれません。
時間を奪う
またプレイゾーンを前にすることで、相手から時間を奪うことができるので攻撃的になります。走る距離も短くて済むので省エネにもなりますが、高い技術力が必要になります。
自分にとって快適なエリア
テニス歴が浅い時に、
・全てのエリアでプレイできるように練習する
・前後に動いてエリアを切り替えながらラリーできるようにする
ことができるように練習しておくといいと思います。ある程度大会で勝てるようになってくると、その中で自分にとっての快適なエリアが見つかってきます。ですがテニスは相手がいるスポーツ。自分の快適なエリアでいつもプレイさせてもらえるとは限りません。また、相手を快適なエリアから出そうと思えば、自分も自分の快適なエリアを捨てなければならないこともあります。快適なエリアは染み付いてしまうとなかなか変えられないものです。テニス歴が浅いうちに、色んなプレイエリアを経験しておくと、試合中の対応力が身につきます。
アドバイス
・ベースラインから下がってしまって守りすぎたね
・攻めたいのに、ベースラインの中に入れてなかったね
など、ビデオなどを見ながらポジションをチェックしてあげると良いと思います。選手は一生懸命やっているだけなので、ポジショニングまでは意識できません。効果的な動きを指摘して、次につなげられたら良いですね。
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