『有事と平時』と評価経済
みなさんこんにちは!東北地方の地震から今日で9日目。まだまだ現地では予断を許せない状況ではありますが、ブログを再開したいと思います。先週のブログにも書きましたが、非被災者である僕にできることは、普段通りの経済活動をすることです。自粛ムードも必要ないとは言いませんが、過剰なものは逆効果になります。中小零細企業は、ほんの少しの自粛ムードでも大打撃を受け兼ねません。テニスクラブだって、こんな時にテニスなんて不謹慎などとなって、1ヶ月閉鎖なんてなったら大変です。普段通りの仕事をして、普段通りの消費をして、そして募金しようと思います。
さて今日の遠吠えのテーマは『有事と平時』です。これだけの大災害が起こればどうしてもこういうことを考えざるをえません。でも考えれば考えるほど、この二つをしっかりと切り離して考えることは難しい。僕達が日々生活する日本という国家。国家レベルでみれば、今は完全に有事です。しかし、同時進行で平時の問題も山積みです。では地域単位、企業単位でという風に狭めて考えていくと、非被災地域では平時である所も多い。有事の判断や行動は早い方が絶対にいい。でも平時の場合はどうなんだろう?例えば、企業単位の経済活動のピンチについて。売上が下がったり、給料がさがったり、そのこと自体は大事であり当事者にとってみれば頭の中はそのことでいっぱいになる。でもあまり早とちりして結果を追い求めることが平時での解決方法としていいのかどうかは疑問が残る。その問題に対して
①やり過ごす
②受け入れる
とかいう解決方法でもいいのではないかと思ったりする。こんなことを言うと、僕よりも年上の人間とと年下の人間でぱっくりと意見が別れる。。。年上の方には残念ながらあまり理解されない。努力すれば、根性だせば、なんとかなる。なんとかしなくてはならない。今までもそうやって乗り越えてきた。なんて意見がでる。
僕達より下の世代に言わせれば、それは日本全体が成長していたからであり、もう20年も成長が止まってるんだからその考ではむりでしょ?って話しである。経済が成長していた時代を知っている方々も、実際にやってきたことは、努力と根性を出してやり過ごしていたり、その現状を受け入れていただけなんじゃないのかな。。。そして良い結果が出た時に、努力の成果であると思い込んでいただけではないだろうか?今の日本で、努力や根性をだせば隣の誰かを傷つけることになる。以前のように、傷ついた人は、傷つきながらも給料が上がったり、ポジションが上がったりということがない。若い人ほど昇給が望めなくなり、年配世代は年功序列(年配であればあるほど)で逃げ切り気分が高くなる。
もちろん、僕も抗おうとしていた。でも僕が努力すると、下の世代にしわ寄せがいく。今、どんな会社でも会社に貢献することは、自分がいなくなることではないだろうか?そうすればその分の労務費が浮く。おそらく、その人がいないと会社が回らないというほど、アイディアに富み実力がある人もいるかもしれない。しかし代替する人がいないほどの存在は滅多に存在しないのではないだろうか?もともとこれ以上は年功序列賃金を継続することが困難であることを察して、能力主義なる時代を作りあげただけで、それは結局は人間の能力なんて大差がないことを証明してしまったのではないでしょうか。僕は別に、できる人への嫉妬からこういう考えになっている訳ではないですよ、笑。営業成績はそれなりです、笑!
平時の問題はしばらくやり過ごしていこうと思う。しょっちゅう総理大臣が変わる国、とかいったって所詮平時の悩み。こんだけしょちゅう総理大臣変わってるのに、こんだけ安定している国ないでしょって考えられなくもない。マニフェスト守られなくたって、生活に有事ほどの支障をきたすことはない。もちろん僕は平時の問題を無視している訳でもないし、有事との比較でたいしたことないと言ってる訳ではありません。平時の問題に対して、『やり過ごす』という選択をすることは『手抜き』ではなく努力したり根性だしたりすることとなんら遜色のない選択肢であると思っただけです。そしてやり過ごすことによって、見えてくる世界が当然ある。それを明日への糧にしていくしかない。おそらくこのやり過ごすという作業はとても苦しいものになると思う。すべて自己責任で、すべての仕事を一生懸命しながら、平時の問題を必死でやり過ごそうと思う。
なんかかなり暗~~~い文章になってしまった。笑。もう貨幣価値経済はしんどいよね。その代わりに評価経済という言葉を最近目にした。ウィキペディアによると『貨幣が商品やサービスの交換を媒介するのと同じように、評価が尊敬や賞賛といった影響の交換を媒介するという考え方』と要約されていました。これからは、貨幣経済と評価経済が両立していく時代がくる。テニスコーチにとっては、結構いい時代なんじゃないかと思う。先日、Twitterにおいて、『ボレーの感じが良くなった!目からウロコだった!』などという評価をいただいて、本当にうれしかった。評価経済をうまく活用して、こうやってコーチに高評価を与えていると、やる気が増してもっともっと言い指導をしてくれるかもしれないですよ!貨幣で投資せずに、評価で投資する。笑。
一年でもっとも大切なジュニアの大会である大阪ジュニアを控えて、こんな気持ちになってしまった。
でも勘違いしないで、仕事は一生懸命やると書いてますよ!被災者の子供達はテニスなんて状況ではないと思う。でも非被災者の我々は、彼らの分までコートで汗をかくしかない!
昨日、高校生とシングルして4ー6、4ー3で時間切れ。。。かなり悔しかった。。。これから逆転するところだったのになぁ。(言い訳もはなはだしい、おそらく体力切れでファイナルセットに持ち込んでも負けていた、笑)
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