『他人事でも許される社会』だからこそ情報バランス力


同業者であるテニスコーチの方のブログを7つほど、RSSリーダーに登録して読んでいる。みなさん(といってもほぼ僕より年上)とても熱心に活動しているのが伝わってくる。
とくにジュニアの育成の話になると、言いにくいことまでズバッと言っている方もいて、思わず賛同しすぎて何度も読んでしまう。指導者、そして専門家の立場から『真実』を語っている。僕もできるだけそうありたいと思っているけど、実名をさらしていることもあり、少しびびってしまう、笑。
さて、現在インターネットの世界にはこのようなマスメディアには登場しえない『真実』が語られることが多い。マスメディアには商品化できない情報は流れないし、視聴率を稼ぐための視聴者にとって心地の良い情報しか流れない。(ちょっと極端です、笑)
育成のあり方について苦言を呈するような情報が、(しかもテニスの)登場するわけがない。僕はインターネット上での真実の情報のみが必要で、正義があるとは思っていません。でも、指導者であり専門家であるテニスコーチが覚悟を決めて発信している情報は、出来るだけたくさんの人に届いて欲しいし、情報を受け取る人の意識が上がってより高度な情報が流れるようになればいいと思います。
でもまだまだ情報をマスメディアや目の前のコーチのみから受け取っている方がほとんどではないでしょうか?マスメディアが悪いとは言いません。でもその特性上、広く浅くの情報しか得られないし、面白味のない情報は面白く加工されます。そして目の前のコーチとの関係にはどうしても市場の原理が働いてしまいます。お金の流れは今の時代どうしても無視できない。別に表層的に、愛想よくするとかではなく、どんなに意識が高く熱いコーチでも、市場の原理のプレッシャーは内在してしまう。
そうなると、混じりっ気のない本音を聞くにはネットの情報しかない。自分とは直接利害関係のないテニスコーチのブログは、情報収集にはもってこいではないでしょうか。マスメディアとコーチとインターネット。この3つの情報によって偏らないようにバランスをとればいい。でもインターネットって情報感度の高い人しかまだまだ使っていない。だってこのブログだってインターネットでしか見られないわけで、テレビのリモコンをポチっと押しただけでは入ってこない。
でも僕は、情報収集力って馬鹿にならないと思います。何よりもサポートする人間が偏らないことの助けになると思います。木曜日のブログの夏野さんの本にもあったとおり、現在は『他人事でも許される社会』です。それではいけないんだけど、現状はそうなっている。時代がそうなんだから、俺はそんな風に振舞っていないと断言する人も、数パーセントはそのようになっているはず。
人間はみんな不安な気持ちになり、ふとしたことで、日々の判断に狂いが生じたりする。そんな時に、マスメディア、コーチそしてインターネットから情報を得てしっかりと判断していくことが大切だと思う。小学生のお子さんのテニスの相談で、『うちの子がもう無理なら無理っていうてください』とか聞かれたりする。。世界一になるのが無理なのか、日本一になるのが無理なのか、なんなのかもわからないけど、そんな質問成り立つのかなぁと思ってしまう。小学生つかまえて、真顔で『もう無理です』とか言う指導者なんていますか?心配なのは重々わかりますが。。。
確かに、色んなことが複雑に絡み合って『他人事でも許される社会』になってますが、なんとかして『本音』や『真実』を発信している人はたくさんいます。情報感度を高めて、サポートする人間は偏らないように注意することが大切だと思う。インターネットからばっかり情報を得ているとそれはそれで偏ってくると思います。マスメディア、コーチ、インターネットこの3大情報源をうまく活用してバランスがとれるといいですね!それは我々コーチも同じです。
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