欲望の延期!
こんにちは!
もう半袖で通勤してやろうと思ったら急に寒くなりましたね。
原発問題で電力使用量を控えなきゃならないこの夏は
冷夏を期待したいところです。
今日の題名は、週末見ていたNHKで聞いた言葉『欲望の延期』。
『教育の理想的な目的は自制力の創造にある』
という、ジョン・デューイさんという20世紀の哲学者の言葉があるそうだ。
『我慢すればするほど、大きな成果を得られる』
ということを学ぶことが大切だということ。
そして『長い我慢の末にたどり着く報酬で人は深い学びに導かれる』という思想。
番組内で
『日本では、受験勉強がこの能力を育むために機能していた』
『受験勉強はこの欲望の延期の能力を育むためにやっていた』
と批評家の東浩紀さんが言っていた。
その通りだと思ったし、僕は受験勉強では、全く欲望の延期ができなかったな~と残念に思う。
この欲望の延期の能力って年齢を重ねるごとに上がっていくと思います。
例えば4歳とか5歳とかのキッズに、
もくもくとストロークの反復練習なんかしても
早い子だと5球交代×3セットくらいで飽きてしまう。
小学低学年でも、ある程度我慢することを覚えさせようとするレッスンにしないと
集中力は全くもたない。
それに対して35を過ぎると、自分でも驚くほどに『欲望の延期』に耐えられるようになる。
僕自身、自分が体脂肪一桁になるまで、走り込めるなんて思っていなかった。
20代の頃とか絶対に無理だった。。。
まあ、そんなおっちゃんの話しても仕方ない。笑。
ではいつ頃から、『欲望の延期』を磨き始めていけばいいのか?
大体小学4年生くらいから、
自分と他者のテニスのレベルを比べたがるようになる(認識するようになる)と感じるので、
それくらいの年齢から『欲望の延期』ができるかどうかって重要になると感じます。
ただ延期しすぎると、
モチベーションが保てなくなってテニスを辞めてしまうのも事実。
中学生になってしばらくすると、
ある程度の延期にも耐えうるようになるような気がします。
おそらくテニスを続けるのに最も『欲望の延期』のさじ加減が必要なのは、
小学校を卒業するころから中2くらいまでではないかと感じます。
せっかく小学校の頃から始めたのだから、続けて欲しい。
でも人間の心はそんなに簡単じゃないよね。。。
僕もある程度まで成果が出ていたものを、
ある時嫌になってあっさりと辞めちゃったことがあるからよくわかる。
周りは続けるだけでいいって言ってたけど、まっぴらごめんだったね。笑。
まあなんしか、勝ったら楽しいのがテニス!
でも勝つには、
『なんやねん、こんなしんどいことやり続けないかんのか??』
って時期がず~~っと続くのがテニス。
『あんなにやったのに、全く結果がともなわない。。。』
ってのがテニス。
テニスやるからには、テニスで『欲望の延期』を学んでもらいたいと思う。
与えられた環境でベストを尽くしていれば、『欲望の延期』は学べると思うな~。
ちなみに最近聞いた話では、アメリカの大きいアカデミーにはモチベーションを上げるカウンセラーのような存在の人がいるらしい。しかも小学生相手でも。小学生だから尚更必要という考えなのな?ぜひ会って色々と話を聞いてみたいもんだ。
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