2013スペインテニスヨーロッパ視察で学んだことPart6!U12女子 高い軌道のボールが生み出すプレッシャー!


高い軌道のボールが生み出すプレッシャー!

画面奥が、高い軌道のボールを使ってなんとか相手の攻撃を封じ込めたいMAYOROVA選手。手前が、コートの中に入って攻めることを得意とするRADOVCIC選手。ポイントの最後は、ボールが高く跳ね上がりすぎて、RADOVCIC選手の頭上を越えていくというU12ではたまに見られる光景。

とにかくスピンをかけて、攻撃的なRADOVCIC選手の長所を消そうとする画面奥のMAYOROVA選手のねばり強さ、スピンの回転量は見れば伝わってきます。サーブ後に下の写真の位置にいて、コートの中に入るチャンスを伺うRADOVCIC選手ですが、結果、ベースラインのはるか後方に下げられてしまいます。

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サーブ後のショット、よく言われる『ボールスリー』を打たされたのは、こんなに後ろです。

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そのショットを打ったあと、次は前に入ろうと、打った位置よりも前に戻ってきてチャンスを伺いますが。。。

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またもや、こんなに後ろまで下げさせられてしまいます。こうなると全く自分のテニスではないRADOVCIC選手はかなり苦しい。

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最後は画面から消えていきます。。。

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このラリーに関しては、RADOVCIC選手はノーチャンスでした。というか、MAYOROVA選手によってノーチャンスにさせられた。という状況です。そして次の動画。シコラーとは言え、これができないといけないのがこのようなポイントの取り方。ただつなぐだけではなくて、相手のボールが浅くなったら、しっかりと前に入って決めています。

MAYOROVA選手がこれができるので、RADOVCIC選手は安易に返球することができません。ただつないでくるだけの選手なら、そんなに怖くないのですが、スピンの効いた高い軌道のボールを打たれ、その返球が甘くなると一発で決められるという恐怖があれば、高い軌道のボールのプレッシャーはものすごいものになります。MAYOROVA選手は、サーブのあと、いつも通り守備から入っておいて、相手の返球が甘いとすぐにコートの中に踏み込んでエースを取ります。簡単に見えますけど、これだけ前後の動きを取って、違う軌道のボールを打ち分けるのは結構難しいです。

※2013年9月10日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年4月20日に再度公開しました。

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