2016 テニス クロアチア・スムリクバボウル&DudBowl遠征回想録!Part1!ニュートラルなボールの重要性。打っているだけで、攻めにもなるし、守りにもなる。しかもノーリスク!
ニュートラルなボール!
クロアチア遠征から帰国して数日間、日本でいつものジュニアのレッスンを行いましたが、日本のジュニア達はとても上手いです。テクニックは引けを取っていません。違うのはボールの重さです。僕はよく『重いボール」とだけ表現しますが、ジュニア育成レジェンド・キッズテニスの松島コーチは、『ニュートラルなボール」という表現を使っています。攻めでもなく、守りでもなく、つなぐでもなく、ラリーの中で普通に打つストロークのことです。日本だと『つなぐ』という表現が一番しっくり当てはまるのでしょうか。
『つなぐ』という消極的なボールではない。
でも決してゆるく当てるだけで打ってはいません。力一杯、でも100%ミスしないように打ってきます。なので攻めでもなく守りでもなく『ニュートラル』という表現。『つなぐ』だとちょっと消極的なイメージになりますよね。こればっかりは生で見ないと伝わらないし、生で受けてみないとわからないのですが、打ち返すとずっっっしりとした感覚が手に残ります。重いんです。。。
この選手と日本人選手との戦いでのニュートラルなボールの脅威
高い打点から攻撃的に打ってくる選手ですが、ニュートラルなボールも力強く、そしてクレーコートでよく弾みます。対戦した日本人選手は、リターンの次のボールではこの位置まで下げられます。
そして次も。。。
こうなると全く攻撃できません。相手はただ打っているだけ(しかもネットの上をしっかり通過するのでノーリスク)なのに完璧なディフェンスになっています。そしてこちらのボールが浅くなると上から叩いてきます。攻撃の一手前のショットという位置付けもあります。このニュートラルボールだけでチャンスボールが来るので、ディレクション・チェンジも必要ありません。まさにノーリスクです。このように質の高いニュートラルボールを打てるようになることが、高いレベルで戦うための必要条件になるでしょう。
自分に合ったニュートラルなボールを身につけよう!
勘違いしないでほしいのは、だからと言って力一杯つなぐことが、質の高いニュートラルボールであるとは言えないことです。人それぞれのキャラクターがありますから。フィジカルにも関係しますし。綺麗なフラットボールで素晴らしいニュートラルボールを打つ選手もいましたよ。ドブロクニクDudBowlの女子準優勝の選手です。グリップが今の選手にしては薄く、その分フラット起動ですが、とてもキレのいいニュートラルボールでした。あれはあれで、ものすごく重いと思います。
※2016年7月11日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年4月14日に再度公開しました。
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