早熟なキッズと比べないことが一番。早くから始めているキッズとご自分のお子様を比べたくなった時。
試合に出始める年齢がどんどん低年齢化している
プレイ+ステイの普及のおかげで、幼稚園の頃から試合に出始めるキッズが増えています。小学校1年生でもびっくりするくらい形になったテニスをするキッズを見ることも当たり前になってきました。競技テニスの世界の低年齢化にはここ15年でさらに拍車がかかっています。そしてこれからもその流れは続くでしょう。
小学3年でもスタートが遅く感じる、5年生ならなおさら
以前の記事にも書きましたが、
U12のうちにある程度の戦績を残したければ、小学2年生くらいからは試合に出たいところです。負ける経験から始まり、少しずつ勝っていくという流れにうまく乗っていけると楽です。ですが小学3年生や高学年でテニスに出会うお子様もたくさんいます。その場合、どのような活動が良いのでしょうか?
まずスクールのコーチに選手コースに上がりたい旨を必ず伝える
これも以前の記事に書きましたが、
テニススクールの担当コーチや選手コースのコーチに、『選手コースを目指しています。選手コースに入りたいです。』という意思表示を必ずすることです。テニススクールの運営上、週1回のコースは、上昇志向が高いスクール生に合わせてレッスンすることは困難です。全員が選手を目指しているわけではないですから、レッスンの進め方もそれに合わせる必要があるからです。詳しくは上記リンクの過去記事を御覧ください。この意思表示はとても大切ですので、必ず行った方がいいです。
追いつくのは早くてU16くらい。
小学5年生になると早くから始めているジュニアは、各都道府県のランキングをみんな持っています。トップ5の選手はかなりうまいです。小学5年生から始めて数年で追いつけると思わない方がいいです。追いつくのは早くて中3〜高校1年くらいです。私の前職でも、小学5年のある選手をやる気を感じたので選手コースにスカウトしました。『選手コースに入っても、3年くらいは年下の選手ばかりと練習することになるけどいいか?』と聞くと、それでも頑張りたいとのことでした。中2くらいで少し形になってきたので、今度はランキングが高い女子選手との練習ばかりになりました。女子とやっても負けるのでしょうがないのですが、それでも頑張り続けて、最近ようやく大阪でもベスト4など上位の戦績を残せるようになってきました。昭和のメンタリティなら、みんなこれくらいの我慢はできますが、現代っ子でできたのは、よく頑張った方だと思います。
やってはいけないのは、幼稚園から英才教育を受けている子と比べること
私自身も高校1年の秋くらいにテニスを始めて、高校2年の冬には引退しましたから、高校の時は実質1年しかできませんでした。大学で頑張ったのですが、高校の時に関西で上位にいた選手には大学3年の時には追いついていました。良くないのは、早くから始めている選手と比べてしまうことです。比較してしまって『お前はダメだ』的な評価をすることはあまり得策とは言えません。言いたくなったらテニスコーチに相談しましょう。選手育成を長くやっているコーチは、本質の部分を見ることができるので、数年は勝てないですが、それから勝てるようになることを見抜いてくれます。そしてそのために必要な、今しなければならない練習はどのような練習なのかを教えてくれます。それをコツコツ積み重ねて『経験値』をあげれば、前述のジュニアのように必ず追いつくことができます。『経験値』だけは積み重ねるのに時間がかかるので、やることをやって待ちましょう。必ず追いつくことができます。
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