先に打たれないために。。。
時間があれば全豪ジュニアを観戦しています。本当は現地で見ないといけないんだけど、ライブストリーミングでもかなり良い情報収集になります。日本で生で見たことがあるトップジュニア達の世界の舞台での戦いは、とても参考になりますし、応援にも熱が入ります。みんなとても上手いのは知っていますが、相手のレベルも高い。ほんの少しの差で勝敗が決まります。
体格で劣るので先に打たれるとキツイ
体格で劣ってしまう日本人は、先に打ち込まれるとキツイです。相手に足を決めて打ち込まれないようにしなければならないのですが、これが難しい。ラリーが何往復もしているうちに、打ち込むチャンスを与えてしまう。(写真はバルセロナのテニスヨーロッパで身長を生かして高い打点から打ち込む女子選手です。)
ダブルスのラリーだとある程度目的があるのでやりやすいがシングルは。。。
ダブルスのラリーだと、こういう場合は、こうしなければならない、こういう場合は、こうすべきというパターン化がしやすい。要するに次のショットの選択がしやすい。その反面、シングルスだと、制約が少ないのである意味で何をしても良いという状況なんだけど、こうなるとショットの選択がとても難しくなる。オープンな環境の中で、いかに相手に足を決めて打たせないかというミッションを実行し続けるのは本当に大変です。いろんな変化をつけられないといけないし、そのためには単純にコントロールも必要。サーブ・レシーブの強化やショートポイントを増やすことでも解決できるが、やっぱり最終的にはオープンな状況でのラリーでの変化を増やして相手に打たせないことが求められます。
ハンガリーで見たバリエーションの一例
強打の選手相手に何気ないバックの早いタイミングのカウンターで主導権をとったラリー。こういうバリエーションの作り方ってとても参考になると思います。こればっかりは、試合をたくさん経験して引き出しを増やしていくしかないのかなと思う。特にレッドクレーでの経験はのちに生きてくるでしょう。個人的には、この動画の例のようにパワーがない分、タイミングをうまく使ったバリエーションを増やすことが大切なのかなと思っています。日本人ジュニアの試合をヨーロッパで見てきた経験では、予期せずに早いタイミングで返ってきた時に外人は一番面食らいます。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- 外人って何食ってるからあんなにデカくなるんだろう?海外のジュニア選手の食事。
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。