ん~、なんか嫌いな優等生的解答


僕が小学校の時の学校の授業中の話です。
先生が昨日の新聞を取り出しました。
「昨日、踏切内で転んで線路に足が引っかかった我が子を、

列車が来る前に間一髪、強引に靴を脱がせて助けたお母さんがいます。」
「さてお母さんはどんなことを考えて

列車がせまる踏み切りに入って我が子を助けたでしょう?」

こういった先生の質問に対して、
「自分の命にかえても・・・」
「自分は列車にひかれたとしても・・」
「母親は身代わりになってでも・・・」
そんな答えを4、5人がしたあと、
では稲本君は?と当てられたので、
「ん~、な~んにも考えてなかったんちゃうかな~?」
と答えてしまいました。

クラス中、まさしくドン引き!
それはないやろーーという空気がクラス中をおおっていました。

僕としては、なんか真面目に答えるのが面倒臭くて

そう答えてしまったという思いも60%くらいはあったので、

「なんか嫌な空気やな、もっと真面目に答えたら良かった。。。」
と後悔したその時、

「先生もそう思う。」
と起死回生の一言が、、、。

要するに、親というのは理屈抜きで我が子を守るものだと、

あれこれ考えずに本能的にとった行動であると、当時の先生は説明したはず、、、。
小学校の頃なので記憶はあいまいだけど。。。

なんか適当に思いつくまま答えといて、

それが正解と言われてなんか気恥ずかしかった記憶がなんとなくあります。

そこでテニスの話。

レッスン中に
「試合中にこういう時はどうする?」といった質問をプレイヤーにすることがあります。

その時に、なんとかして正解を言わないと。。。
というプレイヤーの表情を見るとなんか悲しくなります。

悲しいのは正解を言わないといけないという雰囲気を

僕が作ってしまっているからです。

テニスは判断力が大切なスポーツだと思います。

一瞬で判断して、次のショットを打たないといけない思います。

大切なのは「一瞬」で判断することです。

ラリー中だと直感的にどんどん判断していくことになるでしょう。

その直感を磨くのは、

日々の直感的な判断の成功や失敗の積み重ねだと思います。

コーチに質問されて、正解を探してる時間的余裕なんてないのです。

なんでそこに打ったのか?

そこが空いている気がしたからです。
そんなやりとりで、僕は十分だし、そのやりとりの内容よりも、

雰囲気で、そのプレーヤーがどのような感性を持っていて、

どのくらいプレイ中の視野が広いのか

などなどを感じとることができれば満足なのですか…。

まだまだ視野が狭いのであれば、

たくさんストロークを打つことが必要だとわかりますよね。

コーチに対して、優等生的解答をしてコーチに認められることと、

テニスの実力は比例しません。

優等生的解答をさせなくてよい練習の空気を作らなくてはいけない。

さてどうしよう…。

明日もコートに立って頑張ります!

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