お子様の打ち方が気になって仕方がない時に読んで欲しいこと
打ち方はその選手の肉体に起因する
打ち方はその選手の骨格・筋力・運動連鎖などによって決まります。
特に低年齢のお子様は身体の発達途中ですから、大人と同じような打ち方はできません。外側だけ真似ても上手くいきません。身体が大人とは違うのに大人と同じような打ち方をさせることは、怪我の原因にもなります。
身体の機能をうまく使えるのが良い打ち方
股関節だったり肩甲骨だったりをうまく連動させて打てるようになることが大切です。うまく機能していないのに、外側の打ち方だけ変えても良いボールは打てません。例えるなら、中身は普通のエンジンなのに車体だけフェラーリの車のようなものです。
選手の気持ち
選手は言われたことをやろうとします。でもすぐにできないと言うことは、筋力が足りないor運動連鎖がうまくできないorその両方です。やろうとしているのに、やってないと言われるのが一番辛いですし、関係が悪くなる原因になります。
足し算より引き算
・テイクバックが気になる。
・ラケットを持っていない手が気になる
・フィニッシュの位置が気になる
など気になるところを足して行くのはあまりお勧めしません。良い打ち方をすれば結局、体幹・腹筋を使います。そうなるようにできるだけシンプルに導いてあげるのが良いと思います。今回使った写真のジュニアは一見すると、毎回フォロースルーの位置はぐちゃぐちゃだし、バックハンドなんて毎回面の使い方が違います。ツッコミどころが満載です。でもとても良い打ち方です。無理やり修正する必要はありません。身体の使い方はまだまだ修正箇所はありますけど、外側を変える必要はありません。打ち方で気になるところがあればやっぱりコーチに聞くのが良いです。そして身体に詳しいスポーツトレーナーとの連携も欠かせないでしょう。日本人スポーツトレーナーの繊細な感覚は、打ち方の指導には欠かせません。
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